
おうち英語の徹底解説シリーズ第2弾!
今回は<実践編>です。
おうち英語をやる・・・ってどうやって?!
何から始めたらいい?
効果的な方法は?!
我が家で取り入れているいろんな方法、徹底解説いたします☆
おうち英語の環境作り
いよいよ始めるおうち英語!
どんな環境・どんな手法で育てるのか?
こちらにあげた方法を少しずつ取り入れて、オリジナルのおうちの英語環境を整えてみてください♬
英語ベビーサイン
こちらは我が家で長女が0歳の時から取り入れていた(今も使っている)手法です。
おうち英語界では珍しい手法というか、
実践中の方はそんなに多くない方法かと思いますが、とても効果的でおすすめです。
ASL (American Signing Language, 米国手話)という、
赤ちゃん用に作られたいわゆる「ベビーサイン」や、
日本手話やアメリカ手話をまぜこぜにしたタイプの
「所属した限定的なコミュニティでしか通じない手話的なもの」など、
期間やコミュニティが限られるものではなくて、
本当にアメリカで使われている「本物の手話言語」を使って、日本語と英語とサインで子育てをする手法です。
いいところは、言葉の話せない0歳児の時からサインで会話ができること。
(正確に発音する口の発達より手の指の発達のほうが早いので、
かなり早い段階で流暢に手話を使って話し始め、意思疎通が可能になります。
3人全員0歳からサインで育てましたが、全員もれなくそうでした)
また、日本語と英語という全く違う言語をサインが繋げてくれることで、
説明なしでスムーズに赤ちゃんが2つの言語を理解できるようになること。
(例えば、犬=<サインのDog>=Dogという感じで、
英語と日本語で全く別の発音をしていても、<Dog>という同じサインを見せながら話しかけることで、
犬もDogも同じ<Dog>という意味なんだ、と目から理解することができる)
このサインとの出会いによって、我が家のおうち英語は幕を開けました。
⇩サインの話はこちら。ご興味のある方はよかったら読んでみてください♬



語りかけ
こちらは、「親が英語で話しかける」方法です。
赤ちゃんはもちろん3歳程度までの乳幼児は特に、
言語を人と人のコミュニケーションの中から直に習得していくので、ぜひ取り入れたい取り組みです。
親が英語で話しかけないと絶対英語習得できないかというと、そういうわけではないと思いますが、
日常生活の中でのインタラクティブなやりとりは英語の習得を加速させるし、
なにより「英語を話すことは普通」というマインドが育ちます。
親が英語が得意じゃないから・・・という方も大丈夫!
生活を全て英語にする必要はありません。
また、乳幼児期に子供に使う日本語をまず想像してみてください。
「おむつを替えようね」「おなかが減ったかな?」「お外に行きたいのね」
「お着替えしようね」「そこは危ないよ」「今日のお天気はどうかな?」などなど・・・
とっても簡単な表現ばかり。
いきなり今の政治の問題点について論じたり、
地球の温暖化問題について説明したりすることはないですよね。
英語も同じで、乳幼児へに向けた英語表現に難解なものは全くありません。
ただ子育てで使う英語は、かつて学校で習ってきた英語と使う単語が全然違うので、
「え、おむつ…おむつって英語で何?」「お洗濯をする…!?」「靴をそろえる…!?」
「あれれ!?英語は結構得意だったのに、全然話しかけられない!」
なんて一瞬びっくりする方も多いかと思います。
(私は完全にこのパターンで、「赤ちゃん相手なんだし簡単なことから話してみよう♬」なんて思っていざしゃべりかけてみようとしたら、本当に何の単語も出てこなくてフリーズしました。笑)
でも、世に出回っているおうち英語本、英語フレーズ集などを参考に見てみると、
ただ知らなかっただけで慣れれば余裕で使えるフレーズばかり、ということが分かるかと思います。
その中で、「できることを、できる分だけ」取り入れていく。
日本語を大切にしながら、そこに英語を加えていくことが大切です。
我が家は子供との会話の全体のうち2割程度が英語です。
しかもすごいシンプルな英語。笑
だって難しいことは話せないから…笑
具体的な語りかけの方法や参考にした書籍などはこちらにまとめてみました!⇩
良かったら読んでみてください♬
読み聞かせ
英語絵本の読み聞かせ。
こちらは、おうち英語をするなら絶対に取り入れたい取り組みです。
絵本なんか読まなくたって、私は英語ネイティブなので大丈夫です!という方はさておき
(そのような方はこのブログを見ることはないと思うけど。笑)

英語バリバリ得意とかじゃないよ。
むしろ得意なんて言えないよ…
ぶっちゃけ苦手だからこそ、我が子には英語で苦労させたくないと思ってるんだよ…
という英語ちょっと苦手勢の皆様!
おうち英語をするというのであれば、
とにかく、読み聞かせだけは!!!・・・絶対してください!!!!
というレベルで大事です。
0歳から始めるおうち英語のいいところは、
子供が小さければ小さいほど、読む絵本も簡単だってことです。
ほんの数語の、かんたんな絵本から始めれば大丈夫。
子供だけじゃない、親だって毎日音読するんですから、そりゃ成長します。
子供の成長と共に、絵本のレベルがだんだん成長するように、親の英語力・音読力だって上がるんです。
先日、子どもたちにリビングで読み聞かせをしている時に、
たまたま部屋で仕事をしていた夫がお茶を飲みに来たことがあったんです。
その翌日

ひより、昨日絵本読んでたの聞いて思ったけど、読むのすごく上手になったよね。
久々に聞いて結構驚いた。
毎日の蓄積でひよりの英語も上達してるよね。
と言われたことがありました。
突然褒められて嬉しいやら気恥ずかしいやらだったけど、
「そうか、子供の成長ばかり見つめてきたけど、私だって成長してるんだ…」
としみじみ思った、ということがありました。
毎日子供の絵本を読んだからって、ペラペラのネイティブのようにはなれないかもしれない。
でも、少なくとも日々の読み聞かせを、子どもたちとの温かいひと時を、
純粋に楽しめるくらいには誰でもなれますので、どうぞご安心下さい!!
⇩年齢別おすすめ絵本はこちらからどうぞ♪随時こちらも追加していきます!



映像コンテンツ
英語の映像を見せる、という取り組みです。
語り掛けと読み聞かせは大事だけど、インプットのすべてを親が賄うのは至難の業。
映像コンテンツも適宜取り入れていきましょう!
映像は、私がおうち英語を始めた7年前は
英語でも見られる日本のDVDを買って英語音声で流す、ということが我が家の主流でした。
リージョンフリーのDVDデッキで海外の幼児用DVDを家で流すこともありましたが、
今はそこまでしなくても、英語の良質なコンテンツを見られる選択肢が本当に、本当にたくさん増えました!
しかもお金もどんどんかからなくなっていて、おうち英語に優しい時代がきています♬
映像コンテンツの選択肢としてはこんな感じです。
- DVD
(日本で販売されているものを英語音声で見る。または海外版DVDをリージョンフリーのDVDプレイヤーで見る) - Youtube
(我が家はyoutubeは子供にスマホを渡して自由に見せるスタイルでは絶対に見せません。
見せる時は必ずテレビの大画面で見ます。
そのあたりの我が家ルールや、英語のおすすめ動画は別の記事でご案内します。) - 動画配信サービス
(NetflixやAmazonプライムビデオ、Hulu, U-next、Disney+などのサブスク) - テレビ
(CS放送にはディズニージュニアがあり、こちらは副音声で英語になります。
地上波にも種類豊富ではないけど英語の副音声で見られるものがいくつかあるので、
録画しておくのがオススメ)
音声コンテンツ
英語の音源のかけ流しをする取り組みです。
英語の音やリズムに触れるのに、それが必ずしも映像である必要はありません。
マザーグースなどの楽しい音楽を一緒に歌うもよし、子どもの過ごす空間にBGM的に流すもよし。
一緒に歌ったり、手遊びしたりする際には、ある程度しっかりした音量でその時間を親子で楽しみます。
そして、BGM的に流す時には、
ほかの集中している遊びの邪魔にならない程度にボリュームを下げて、さりげなく流しておけばOKです。
そして、その音源は、必ずしも「歌」である必要はありません。
「読み聞かせの音声」「英語でのおしゃべり音声」なども該当します。
日中だけでなく、寝かしつけの時のBGMにするのもいいですよ!
音声コンテンツの選択肢としてはこんな感じ。⇩
こちらも本当に選択肢が増えて、
しかもお金をかけずに楽しめるものも多いので、ぜひぜひ取り入れてみてください。
- CD
(歌のCDや絵本についている読みきかせCD) - オーディオブック
(アマゾンのオーディブルや、オーディオブック、などで英語絵本の読み聞かせ音声を利用できます。コンテンツの買い切り、もしくは定額使い放題での有料サービスです) - 音声配信サービス・ポッドキャスト
(Appleミュージック、Amazon Music, Spotify, Apple Podcast, Google Podcastなど。
Apple MusicやAmazon Musicなど一部有料のサービスもありますが、SpotifyやPodcastは英語の歌に始まり読み聞かせまで豊富なコンテンツが全て無料!!
おうち英語家庭は絶対に使うべし。おすすめ番組やプレイリストは別記事にて紹介します。) - ラジオ
(こちらはおまけ的な選択肢。大人の英語習得にラジオは活用しやすいのですが、赤ちゃん~幼児のための英語かけ流しと考えると、番組の選択肢があまりないのが現状。)
おもちゃ・グッズ系
英語と触れ合えるおもちゃをおうちに取り入れてみるのも一つの手法です。
英語を喋ってくれる図鑑、フォニックスの音がでるパッド、
英語が学べるタブレット型おもちゃ、フラッシュカード、
などなど英語に関わるおもちゃも色々あります。(中には教材に分類されるものもあります)
これは結構魅力的だな~と思うものもあるので、また別記事でご紹介したいと思いますが、
「そういうおもちゃがないと英語が習得できない」なんてことは全くないので、
こちらはおうち英語の必須アイテムではありません。
本質の話をすると、おもちゃが英語に関わっているかどうかよりも、
「遊ぶ」という子供の自然な日常に、どれだけ多くの英語の語りかけを入れてあげられるのか
のほうがずっと重要です。
たとえば英語に何の関係もない、アルファベットもないプレーンな積み木だったとしても、
遊びの時にはこんなフレーズで話しかけながら遊びます。⇩
積み木遊びをするときの英語フレーズ
- Let’s play the blocks!(つみきで遊ぼうよ!)
- Can you stack it on here? (ここに積み重ねられる?)
- Wow, you did it! (すごーい、できたね!)
- Mommy has red one. Where is blue one? Do you have it?(ママは赤いの持ってる。青いのはどこかな?持ってる?)
- What shape is it? What do you think? (これ何の形かな?どう思う?)
- Can we make a big house? (大きいおうち作れるかな?)
こんな感じのフレーズで英語に触れながら時間を過ごせば、
おもちゃそのものが英語に関連しているかどうかに関係なく、充実したおうち時間を過ごせます♬
なので、
英語に関するおもちゃをある程度厳選して導入しつつ、
その時その時の子どもの発達に合った知育おもちゃでの遊びに英語の語りかけをからめる、
というのが最も効果的なおうち英語のおもちゃ導入法だと思います。
教材
おうち英語を充実させる教材は、色々な種類のものがあります。
教材と一口に言っても、
気軽に使えるものから高額なものまで様々ありますので、
お値段やその時取り入れたいことに合わせて使ってみるといいのではないかな、と思います。
教材には、こんな種類のものがあります。
- フラッシュカードやゲーム
(おもちゃや絵本で遊んでいるような感覚で英語に触れる) - ワークブック
(問題や説明もオールイングリッシュのものを我が家では使っていました) - 高額教材と言われるセット教材
ただ、どの教材にも共通して言えることなのですが、
「この教材を買いさえすれば絶対バイリンガルになれる」という魔法のような教材は存在しないし
「特定の教材を買わないとバイリンガルになれない」などということも絶対ありません。
その上で「楽しく遊んでるだけなのにスムーズな理解につながる」とか
「より自然に英語を習得できるような工夫がされている」とか、
魅力的な教材は確かに存在しています。
年齢や用途別での教材の紹介はまた別の記事にまとめたいと思いますので、
よかったら参考にしていただけたらと思います。
英語教室・オンライン英語など
英語教室などを利用する、というのも、
おうち英語の取り組みの一環として取り入れられる部分です。
こちらも必ずしも絶対必要な要素ではないかもしれませんが、
我が家は0歳の頃から英語教室に子供たちを通わせています。
私自身は、
「仮に英語教室に全く行かせなかったとしても、
おうち英語の取り組みだけで子どもたちは現状のレベルくらいのバイリンガルにはできただろうな」
という実感があるんですが、
それでも英語教室に通わせてきた理由がいくつかあります。
- (乳幼児期やおうち英語初期の頃は特に)先生の子供の扱い方、レッスン中に読んだ本や歌、
その読み方・歌い方、話していたフレーズなどの全てがおうち英語の参考になる - 子供が私以外の英語話者(しかもネイティブで外国の人)と直に触れ合える
- 家でできないような取り組みを通してインタラクティブな時間を過ごせる
- お友達の存在が刺激になる
- アウトプットの場になる
- 私自身が英語育児の仲間にも出会ったり、我が子をよく知る先生に質問や相談ができる
と、ざっとこんな理由で英語教室に通わせてきたわけですが、
「英語教室にさえ通わせ続ければ、きっとそのうち英語が話せるようになるはず」というのは、
何度も言いますが幻想です。
その期待は捨てたほうがいい。
英語教室に「インプット」を求めると、失敗します。
インプットは英語教室ではなく、家でやるもの。
そしてそのインプットを
少しずつでもアウトプットする場が英語教室やオンライン英語などの外の環境です。
英語教室やオンライン英語にも色々な種類やサービスがありますので、
また別記事で詳しく紹介していきたいと思います♬
以上、おうち英語を実践する上でできること。をまとめてみました。
なにか参考になる部分があれば幸いです♬
実はすごく大事な目標設定。
ちょっと番外編ですが・・・
おうち英語は、「どんな取り組みをするのか」という「手法」が注目されがちです。
読み聞かせはするの?
教材は買うの?
話しかけるってどうやって?
英語苦手なママ・パパでもできるの?
高額教材って買った方がいいの???
もちろん、それもすごく大事だし、すごく重要です。
でも、実は私がひそかに、それと同じくらいすっごく大事!!!!
と思っていることは、始める前の目標設定と、目的の確認。これです。
英語習得までにかかる時間はおよそ2000時間。
一朝一夕には積み上げられないこの数字を前に、なにを考えるべきなのか。
⇩2000時間の話はこちらの徹底解説パート①でどうぞ♪
その2000時間をいつまでに達成するつもりでやるのか?
3歳?5歳?
いやむしろ2000時間の達成を目安にしないで、
時々英語に楽しく触れて、英語の音やリズムに親しんでおく?
・・・それもアリ。アリ中のアリ!!←何それw
このどれもが、正解です。
どんな形でも大丈夫。
おうち英語に、「たった一つの正解」はないんです。
でも、目標によって、「なにを、どれくらいするのか」は変わります。
目標の高さと、環境作りや取り組みをどの程度やるのか、その深さは比例するからです。
富士山を目指したい人と、
近所の小山で自然に触れあいたい人では、
単純に準備も装備も旅路の大変さも違う。それと同じです。
だから、まずはざっくりでも、
「いつまでに、このくらい、できるようにしてあげたい」
というイメージを持つことが大切です。
(もちろん途中で軌道修正するのも自由)
どこに向かえばいいかもわからないのにとりあえず走り出してしまうと、
- 「今、自分と子供がどこにいるのか」
- 「そもそもどこに行こうとしていたのか」
- 「どの状態はOKで、どの状態はテコ入れが必要なのか」
が全然わからなくなってしまいます。
結局、なんとなく思い立って初めてみたものの、
なんとなく子供の成長や、色んな事情や、気持ちや興味の変化があって、
なんとなく流されて…そしていつの間にかフェードアウト。
「あ~、小さい頃はバイリンガルにしよう!なんて意気込んだ時期もあったけど、
やっぱ日本人だもん。無理だったわ。」
で終わってしまう。
それって、とってももったいない!!!
また、おうち英語の目的はなにか。
これについてもぜひ思いを巡らせてみてほしいと思います。
「英語が話せる方がいいから」
もちろんそれはそうなんだけど、英語が話せたらどういいのか、なにがいいのか。
「英語が話せる」という一つの個性を与えることを通して、
どんな未来を子供にプレゼントしたいのか。
それを考えておくのとおかないのとじゃ、大違い。
あとからコレが効いてきます。
なぜなら、おうち英語が常にスムーズにいくとは限らないから。
英語が伸び悩む時もあるでしょうし、
子どもから直接「英語は嫌だ、日本語がいい!」「英語で話しかけないで」なんて言われちゃった、
なんて話はおうち英語のあるあるです。
そんな時、大抵の親は悩みます。
「いやだと言ってるのに無理やりやり続けていいのか」
「子供の気持ちを尊重するべきでは」
そんな風にそもそもの根本が揺らぐ時、
「いつまでにどれくらいやる」という数値目標は、
意思決定の基準にも、心の支えにもなりません。
親も子も、そういう時は大抵、少し近視眼的になっているから。
「…私たち、何のためにこんなことしてるんだっけ」
そんな疑問がふと浮かんできたとき、立ち返る場所が、この「目的」です。
「…そうだ、こういう未来をプレゼントするのが目的だったんだ。
その目的は今も変わらない?それとも変わった?…じゃあ、これからどうする?」
そんな風に、目線を一度遠くにずらして未来を見てみると、
「今やるべきこと」「取るべき選択」が見えてくることもあると思うんです。
<子供の英語習得>という大海原に、
コンパスも地図もなくいきなり船を出すと、迷子になってしまうかも。
目的と目標を、ほんのりとでも思い描いてみてから、ぜひ出発してみてください♬
お読みいただきありがとうございました♬
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