【7歳】「一番好きな本」として洋書を小学校に持って行った娘の話。

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ひより
ひより

いちこ7歳の時のおうち英語エピソードです。
「一番好きな本を学校に持ってくる」という課題で洋書を選んだ娘。
え、まさか英語の本持っていくつもり!?と動揺する私。

さて、どうなる???

「一番好きな本を学校に持ってくる」という課題で選んだ本

「一番好きな本を学校に持ってくる」という課題が出たのは、
いちこが7歳の時でした。

我が家は英語の本も沢山本棚に並んでいるけれど
日本語の本ももちろん読んでいて
学校の宿題として出たものなんだから、
当然、日本語の本を持っていくんだろう
と勝手に思っていたのですが

いちこが

いちこ
いちこ

わたし、これにする~♬
一番好きなのはこれだから

これを持っていくんだ♬

と本棚から迷うことなく選んだのは、
まさかの “Frog and Toad” のチャプターブックでした。

この本はたしかに娘の大のお気に入りなのだけど、
それを見て唐突に動揺しだす私。

ひより
ひより

…ちょっと待って!

え、なんで英語の本持っていくの?

日本語の本にしたら??

いちこ
いちこ

…なんでってなんで?

一番好きな本を持ってくる、

って言われたからだよ??

私はこれをみんなに紹介したいの。

ほかの本は私の一番じゃないよ。
先生にもちゃんと確認したんだよ。

「英語の本でもいいんですか?」って。
そしたら先生は

「何語の本でも大丈夫です」って言ってたんだから!

ひより
ひより

・・・そっか。
ごめん、わかった。
そしたらママ、もう余計なこと言わないね

と言って引き下がったはいいものの
私の心の中には
何とも言えない不安がどんどん湧いてくるのでした。

「みんなと違う」ことへの不安

きっとみんなは日本語の本を持ってくるのに
「うちの子だけがみんなと違うかも」
ということが急に怖くなってきました。

「ちょっと英語が分かるからって、
なんかあいつ調子に乗ってるよね」

って思われたり

「なんか変な本持ってきて、あの子ちょっと変だよね」
って思われたり

小さなことだけど
こういうことがきっかけで
クラスの中で浮いちゃったり
嫌われちゃったりしたらどうしよう…
そんな気持ちがどんどん湧いてくる。

もう本当に喉元まで

「英語の本はやめて、
みんなと同じにしておいた方がいいよ。


とにかく今回はママのいうことを聞いて
日本語の本を持っていきなさい」


って言葉が出かかっていたんだけど

でも、
それを口にするのが間違っていることも分かってた。

ひより
ひより

どうしよう・・
なんて言えばいい?
それともこのまま黙っているべきか・・・

そんな私の前で
大切そうに”Frog and Toad”をランドセルにしまいながら
いちこがキラキラした目で言ったんです。

いちこ
いちこ

ねぇママ
私は ”Frog and Toad” にしたけど

みんなはどんな本を持ってくるかな?

中国語の本とか
フランス語の本とか持ってくる子が

いてくれたらいいなぁ!!

私は日本語と英語の本は読めるけど
中国語やフランス語は分からないから
どんなお話なのかとか
どんな文字なのかとか
どんな風に読むのかとか
色々教えてもらいたいなぁ。

あぁ、明日が本当に楽しみ!!

この言葉を聞いて、
私、結構心を打たれてしまって。

なるほど、そういう感覚なのか。
参りました。

と思ったと同時に、

いつまでも剥がれ落ちない私の中の古い価値観を
強烈に自覚したのでした。

洋書を持って学校に行った、その後の話。

実際に、英語の本を学校に持って行ったいちこ。

私は、やっぱり不安がぬぐえなくて、
今ごろ教室でどうなってるのかな…
と家でそわそわしていました。

思い出されるのは、
その昔、私が教室で英語の授業を受けていた時の風景。

英語の授業で順番に音読をあてられた時
英語を英語らしく発音すると
カッコつけててむしろダサい。
みたいな感じで
クスクス笑われちゃうあの空気。
笑われたくないから
「ディス イズ アン アップル」
ってわざとカタカナ読みで下手にやる、あの感じ。

あの笑いに
あの空気に
いちこも今頃さらされてるんだろうか・・・

しょんぼりして帰ってきたら
なんて声をかけようか。。。

そんなことを思いながら帰りを待っていたら。

いちこがめちゃくちゃ元気に帰ってきました。笑

いちこ
いちこ

たっだいま~!!!

ひより
ひより

おっ、おかえり!!!
どうだった、今日!?

いちこ
いちこ

へ??なにが?学校?
楽しかったけど??
いつも通りだよ♪
給食おかわりした~♬

ひより
ひより

いや、今日Frog and Toad 持って行ったじゃん!
どうだった?
大丈夫だったかなって思ってたんだよ

いちこ
いちこ

大丈夫だよ?
「それ面白そうな本だね!どういう話?」
ってお友達に言われて、こんな話だよ~って説明したの!
そしたら笑ってくれて、
「いい本持ってきたねー!」
って言ってくれた!
私も友達の本読ませてもらって面白かったよー!
フランス語とか中国語の本を持ってきた子はいなくって、
それは残念だったんだけど、
でも私の他にも英語の本持ってきた子がいて
それも見せてもらったよ!!
友達が好きな本を色々見られて本当に楽しかった!


という説明をにっこにこでした後、
「じゃ、宿題やるから~」と
いつものルーティーンに入っていくいちこ。

本当に、ほっとしたというか、なんというか、
あぁもう時代は変わってるんだな。。。
と改めて思った瞬間でした。

そして思った。

「私が怖がってた、『みんな』って誰だったんだろう…」

『みんな』の正体と、私の古い価値観。

かつて
わが子に英語育児をする!
うちの子をバイリンガルに育てる!
と決めた時

世界標準で考えたら
英語が話せるなんてことは
別に普通のことなんだから
特別なスキルだとか
素晴らしいことだとか
ことさら強調するようなことはしない。

ただ坦々と
当然のこととして
英語と共に暮らすんだ。

他の人は関係ない。
「みんな」は関係ない。
私たちはそうやって暮らす。
ただそれだけのことなんだ。

そう思っていたのに
「学校」という場に娘を送り込んだ途端

急に「みんな」という存在を意識するようになりました。

「みんな」と同じようにできるのか
「みんな」に受け入れてもらえるのか

「みんな」から浮かないように
「みんな」から嫌われないように

「みんな」とうまくやっていくためには
「みんな」と同じでないと難しいから
だから
「みんな」と違うことがバレてはいけない

そんな風に無意識に思っていた。
古の価値観が、まだまだ私の心にはびこっている。

でも、本当に時代は変わっていたんですよね。

いちこの話を聞いて心底、
私が怖がっていた「みんな」なんて人は、いない。
この子のクラスにいるのは
ちゃんと名前のある
いちこと同い年の子供たちなんだ。

「みんな」という謎の集合体は
私の妄想の産物だったんだなぁ・・・。

と思いました。

英語の必要性もさることながら、
個性を大切に
自己肯定感を育み
多様性を受け入れられる人に、
という新しい教育のスタンダードの中で
大切に育てられてきている子供たち。

ついなんでも
「私の頃はこうだった」
と自分の経験に当てはめて考えてしまいがちだけど、
それじゃあもう、古すぎるのかもしれません。

今回も
「フランス語や中国語の本を持ってきた子はいなかった」
といちこは言っていたけれど、
5年後、10年後には
英語の本はもちろん、
中国語やフランス語含め
色んな国の本を持ってくる子がいるのが当たり前!
という世の中になっているのかもしれない。
そう思うと、とっても楽しみですよね。

優しいお友達に恵まれて
日々色んな学びを得るいちこ。

娘も娘のできる精一杯で
クラスに、仲間に、
貢献してくれたらいいなぁと思います。

<ちなみに>名作Frog and Toadは本当におすすめ

この時いちこが学校に持って行った
“Frog and Toad” は、
いちこが英語の自力読みを始めるきっかけになった
面白くて、ユーモアたっぷりで
なんとも愛くるしいカエルとガマガエルの友情のお話です。

そのエピソードはこちら⇩

長年愛されている名作
”Frog and Toad” シリーズは大人もハマる面白さ。
おうち英語のお供に心からおすすめです!

⇩シリーズ全部入りのものも!
 我が家はこの4冊全部持ってます。
 そして、擦り切れるほど読んでます。笑

よかったらお手に取ってみてください♬

今回もお読みいただきありがとうございました♬

この記事を書いた人
ひより

おうち英語ブロガー。3人の母。
長女0歳の時に始めたおうち英語は9年目。
子どもたち全員をおうちでバイリンガルに育てています。
長女は9歳で英検2級、次女は7歳で準2級を取得。
娘たちの現在の英語レベルは「ハリーポッターの原書が読めるくらい」。
このブログでは、おうち英語に関する情報のほか、おうち学習やおうち知育、そして子どもたちの成長などを綴っています。

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