【子どもの英検】国産バイリンガルの英検について考える

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ひより
ひより

こんにちは、ひよりです。
子どもの英検シリーズ第3回です★

試験やテストとは無縁だった我が家の子供たち。
英検にチャレンジさせてみるにあたって
私が考えたことや
娘と話し合ったこと。

「国産バイリンガルにとっての英検」
というお話をしてみたいと思います。

「英検」を受ける前に話し合ったこと

我が家の場合、
まず最初にいちこが英検を受験することを決めました。

いちこ自身も英検に興味があるし、
実際の過去問を解かせてみたらいけそう、
という手ごたえもあるし、
過去問を見て大人の世界を垣間見るのも
それはまた新たな学びになりそうだ、
という想定外の魅力も発見できた。

だから、
やるはやるんだけど…

ただやみくもに受けるんじゃなくて
目的とか目標とか
ちゃんと整理して
いちことも共通認識を持っていたいよね。
と思いました。

そんなわけで、

ひより
ひより

英検を受けてみたいのは分かったし
そうと決まればママは応援するけど
あなた一体どこを目指していくつもり?

という話を
いちことしっかりするところから始めました。

まず話したことは
英検の級ごとのレベルの話。
1級は通訳案内士の筆記試験が
免除になったりする話なんかもしました。

その上で今すぐじゃなくて
最終的にどういう風に
英語をやっていきたいと思ってる?

本やテレビや映画が楽しめて
他の国のお友達とお話とかできたらそれでいい♪
というのも、
充分に素敵な目的だし

いやいや、それだけじゃなく
いつかこんなことがしたいんだ!!
という目標がなにかあるなら
それもとっても素晴らしいことだよ。

もっと大きくなって気持ちが変わっても
もちろんいいんだけど
今のいちこはどう思ってる?

そんなことを聞いてみました。

すると答えは

いちこ
いちこ

わたしはいつかアメリカに行ってみたい!
一人でしらないところに行くのは怖いし
ママと離れたくないから
本当にいけるかはわかんないし
やっぱり行かないって思うかもしれないけど。

でもアメリカの大学とかに行ったりして
英語でも色んなことを学んでみたい!

とは思ってるんだよ。
そうやって色々学んだら
誰かの役に立てるかもしれないし。

だからまずは英検は
最終的には1級を目指していく。

いちこの話を聞いて、
私の気持ちは固まりました。

もちろん成長と共に
目標は変わるかもしれないけれど

いつかは1級を取るんだ!
高いところに手を伸ばすんだ!

そういうところを目指して
英検チャレンジを始めてみよう!

と思ったのでした。

努力することの価値

生まれた時から
英語と共に過ごしてきた我が子たちにとって
英語は
「いつの間にか分かってた」
「いつの間にか話せてた」
という類のもの。

私たちが努力の末に
日本語を習得したわけではないのと同じで、
そこに
本人たちの特別な努力はありません。

だから
おうち英語で国産バイリンガルになり
その後に英検を受ける、
というご家庭の中には

試験準備ほとんどなしの
ぶっつけ本番で英検を受けた!

そして受かった!

というご家庭が少なくないと思います。

それって、
なんかカッコいいよね。

中高生のお兄さんお姉さん、
場合によっては
大学生や社会人の大人の人たちが
単語帳やテキスト片手に
一生懸命試験勉強してやってきてる中でさ、

うちは
まだこんなに小さいのに
なんにもせずに実力だけで受かりました♬

ってさ、

くぅ~~~
私も言ってみたいわーーー

とは思うの。笑

でもね、
その一方で
私は我が子にはその経験はさせたくない!
って感じていました。

外からみるとクールでかっこいいけどさ、
それって「その子」にとって
どんな学びがあるの?
どんな経験になるの?

その子には、
どんな世界が見えてるの???

そこがどうしても気になるのよ、私は。


いつの間にか分かるようになってた英語で
自分より大きい人たちも難しいっていうような
テストを受けたらさくっと合格した。

みんなから
英語ができてすごい!
試験のために頑張らなかったのに
合格できるなんてすごい!!
実力があるんだね。
賢いんだね。
そんな風に言われる。

その状況の子どもから
見える世界を想像すると

難しい英語も簡単に分かるスゴイ私。
私が簡単にわかる英語もわからない、他の人たち。

必死に頑張らなくてもできる、スゴイ私。
必死に頑張らなくちゃできなくて、すごくない他の人たち。

こういうコントラストにならない?

こうなっちゃったら
努力の価値を誤認しないかい?
って思うのよ。

私は正直な話
それが何よりも怖い。
英検の不合格なんかより、よっぽど怖い。

成長過程の子供の褒め方とか
それによる自己認識ってすごく重要で

「あなたは頭がいいね」
って能力を褒められた子供と
「あなたはよく頑張っているね」
って努力を褒められた子供では
努力を褒められた子供の方が伸びる

というのは有名な話。

国産バイリンガルの英検も、
この話に直結すると私は感じています。

頑張らなくてもできるのは
もちろん素晴らしいことだけど、
頑張ることの大切さ、
その頑張りの末に手にするものの価値は
いつでも伝えていきたい。

英検によって
間違っても
努力の価値を誤認したり
頑張る人を馬鹿にしたり
自分はスゴイ人間なんだと
勘違いさせたりしてはならない。

もしそんなことになるのなら、
そのマイナスは
英検○級合格なんていう程度のプラスでは
到底埋められない大きなマイナスとなって
子どものこれからの人生に影を落とすかもしれない。

だから
子どもがすでにバイリンガルになっていればこそ、
「英検に合格すること」を
やみくもに目的にするのではなくて
英検に合格するまでのプロセスごと
意味のあるものにしないといけないのではないか

と思ったのでした。

英検を受けるための条件

英検を受けるのであれば、
それ相応の努力をさせたい。

よくわからないけど降ってきた「合格」ではなく
自分の力でつかみ取った実感のある「合格」を
手に入れて欲しい。

そう思い至った私は
いちこに英検の受験級について話をしました。

どの級を受けるべきか。

3級ならこのままで受かると思われる。
準2級はライティングも3級より難しくなるし、
まだ知らない言葉もたくさんあるだろうから
合格するためには
いちこも頑張らないといけない。

英検は
みんな頑張って受ける。
あなたより大きい人たちが
ちゃんと努力して勉強して、準備して受ける。

だから、

なーーんにも頑張りたくないけど
合格だけしたいんだよね~♬
だってなんかかっこいいじゃん★

という話だったら
ママは英検は受けなくていいと思う。
そういう人がいると、
頑張ってる他の人にもご迷惑だと思うから。

あなたはどう思う?

そんな話をしました。

…そうなんだ。
みんな英検のために頑張ってるんだね!

といった後、
いちこの答えはこうでした。

いちこ
いちこ

わたし準2級にチャレンジしてみる!
頑張って受けてみたい!
ちゃんと準備するよ!

ただ、不合格になったらどうする?
もし準2級受けて落ちたら
その後ネクストチャンスはもらえるの?

ひより
ひより

いつだって
ネクストチャンスはあるよ!
大丈夫。
もし不合格だった時には
また準備して、
またチャレンジすればいいだけだよ。
一年に何度もチャンスはあるから!

いちこ
いちこ

じゃあ大丈夫だね!
準2級が受かったら
その次は2級
その次は準1級って
その後もどんどん頑張ってみる!!

ひより
ひより

そうだね!
いちこの最終的な目標が1級なら、
準2級が受かっても
まだ次があるから終わりじゃないし、
準2級に不合格でも
またチャレンジできるんだから
やっぱり終わりじゃない。

合格でも不合格でも
それはいちこにとっては
通過点ってことだと思うよ

そんな話を経て
いちこは準2級にチャレンジすることになりました。

過去問を解いて
知らない言葉を調べてみたり
ライティングの練習をしてみたり。
スペルミスしがちな単語をノートに書いて練習したり。

もちろん小3の英検準備なので
中高生や大人がするような
みっちりした試験勉強ではないけれど。

それでも
目標に向かって
一つ一つ努力してみる。
頑張ってみる。

そんないちこの英検準備が始まったのでした。

私が一番怖かったこと。

努力!とか
頑張ることが大事!とか
もーーーそういう
めんどくさいこと言わずに
ちゃちゃっと受けりゃいーじゃん。
それで英検合格すればべつにいーじゃん。

そういう気持ちが
ないわけじゃないんです。
英検のことだけ考えるなら
別にそれでも全然よかった。

ただ私が怖かったのは、
「英検の後のこと」でした。

ノー勉で受かった。
試験ってそういうものなんだ。
頑張らないでできるってカッコいいことなんだ。

そういう間違った成功体験が
今後大きな挫折につながることが怖かった。

中学受験を検討している我が家。

中学受験を仮にしなかったとしたって
高校受験や大学受験は待ち構えているわけで。

努力なしでは絶対乗り越えられない
「試験」という存在が
これからの人生目白押しだというのに

「私って頑張らなくてもできる人間なんだ」
「必死になって頑張るってダセー」

なんて一発目の英検で思っちゃったら
どうする???

そこから
「頑張らなきゃできない自分」
「必死にやってもうまくいかない自分」
に出会った時、
どうやったら
そういう自分を受け入れて
奮い立たせて
壁に立ち向かえるようになる?

私には
そうなったときのリカバリーの方法を
見つけてあげられる自信がなかった。

英検は
我が家の子供たちが出会う
最初の「試験」。

最初だからこそ
私なりにきちんと注意を払って
英検というものを取り扱おう、
と思ったのでした。

おうち英語家庭が
どう英検を位置づけるのか
どう取り扱うのかは
それぞれのご家庭で違うと思います。

私が考えたこと・感じたことは
そのごく一例ですが
「へーそういう考え方もあるのね」と
少しでも参考になれば、嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました♬

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この記事を書いた人
ひより

おうち英語ブロガー。3人の母。
長女0歳の時に始めたおうち英語は9年目。
子どもたち全員をおうちでバイリンガルに育てています。
長女は9歳で英検2級、次女は7歳で準2級を取得。
娘たちの現在の英語レベルは「ハリーポッターの原書が読めるくらい」。
このブログでは、おうち英語に関する情報のほか、おうち学習やおうち知育、そして子どもたちの成長などを綴っています。

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