超シンプル!ベビーサインの教え方。

ベビーサイン 英語ベビーサイン
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1歳ごろの娘とのサインの会話。

長女いちこと米国手話のベビーサインのある生活を始めて半年ほど、
いちこが1歳になったくらいの時。
いちこはわりと流暢にサインを使いだしていて、
このくらいのコミュニケーションはできるようになっていました。

例えばごはんの時・・・

いちこ
いちこ

ままー!(ご)はん!
サイン:Mom, hungry, food, please. …Yummy!

(ママ、おなか減った。ごはんちょうだい。…おいしいね!)

ひより
ひより

美味しいね~!あ、お水飲みたい?
Do you want some water?
(サイン:Yummy, drink, water)

いちこ
いちこ

サイン:No, water, milk, please
(ううん、水じゃなくて牛乳ちょうだい)

ひより
ひより

OK! 分かった、今持ってくるね。どうぞ~、Here you are.

いちこ
いちこ

まま、あーーっと!
サイン:Thank you

ひより
ひより

どういたしまして。いちこちゃん、そろそろご馳走さま?
サイン:all done

いちこ
いちこ

のーの!だん。もー。

サイン:No no! (指さし) all done, (指さし) more
(ご馳走さましないよ!これはおしまい。こっちはおかわりする。)

ひより
ひより

分かった、このほうれん草はおしまいで、こっちのおいもはお代わりね!

こんな感じで、結構具体的に
「水じゃなくて牛乳飲みたい」とか
「これはもういらないけど、こっちはお代わりしたい」などの会話ができて
特に食事の場面ではかなり助かったな~と思います。
要求が正確に伝わることと直接関係があるかは定かではありませんが、
よく乳児~幼児期にあるというちゃぶ台返し的な、
お皿をひっくり返されて困る、みたいなことも、そういえば一度もありませんでした。

当時、私といちこがこんな感じでサインのやりとりをしていると
結構驚く人も多くて
「え、1歳ってこんなことできるの?
手話なんてすごく難しそうなのに、どうやって教えたの!?」

と本当によく聞かれたので、
今回はベビーサインの教え方について書いてみます。

ベビーサインを赤ちゃんに教えるたった一つの方法。

「米国手話を、まだまともに話せもしない赤ちゃんに教えます!」
なんて言い方するとな~んか妙に難しそうですが、
本当は実にシンプルで当たり前すぎるくらい当たり前のやり方でサインを教えます。

それは、『ひたすらに親がやって見せる』ということ。

日本語でもそうですよね。
ただただ話しかける。それだけ。
赤ちゃんに対して「よし!今から2時間、この子にみっちり日本語教える!」
なんて思って誰も過ごしてない。
「赤ちゃんに教える日本語文法」とか小脇に抱えてレクチャーしてる親はいない。
「○○ちゃん、おはよ~。今日はいい天気だよ、お外見てみよっか~♬」とか
「○○ちゃん、オムツ変えますよ~!おしりキレイになって気持ちいいね~♬」とか
我が子がこっちの話を分かっていようがいまいが、
聞いてるんだか聞いてないんだか全然わからない状態だったとしても、
それでもめげずに話しかけ続けていく。
すると・・・あら不思議。
1年くらいの時を経て、
「まま」とか「ぱぱ」とか「ばいばい」とかちょっとずつ言葉が出てくる。

ベビーサインもまさにそれです。
とにかく、使ってみせる。話しかけながらサインをやって見せる。

反応は、当たり前ですが最初は全くありません。
生まれた初日に「○○ちゃん」って母に言われて
「なぁに?ママ」って返事をする赤ちゃんがこの世界にたぶん一人もいないのと同じで、
完全にスルーされます。純度100%の無反応。笑
我が家も当然そうで、
慣れないサインをぎこちない笑顔で見せる私をしばらくの間冷たく一瞥していたいちこ…。笑
早くファーストサインをするいちこを見たい一心で
一生懸命milkだのmoreだのall doneだの繰り出しているのに
「意味わかりませんけど。」という顔でスルーされ続けた最初の約1か月。

「本当にいつかいちこがサインなんてするんだろうか。。
他の子はするのかもしれないけど、うちは例外でずっとしないかも…泣」
と思わなかった夜はありません。

でも、とにかくめげずに毎日コツコツ続けていくと、赤ちゃんも気づき始めるんです。
ママの手の動きには、どうやら意味があるってことに。

我が家のいちこのファーストサインはmilkでした。
授乳中、私の目を見つめながら、そっとmilkのサインをするいちこに
「・・・いちこ!そうだね、milkだね!すごいすごい~、Milk分かったんだね!」
と返事をしたのをよく覚えています。

milkに限らず、ママの手の動きには意味がある。
それは誰がやっても同じ意味になって、お互いにそれを伝え合える。
つまり「サインは言語である」ということに気付いた、ということなんだと思いますが
そこからいちこは、まさに水を得た魚のようにたくさんのサインを吸収していきました。
1歳半までには、食べ物系・動物系・行動系(寝る・トイレ・お風呂・行くなど)・洋服系など
大体200前後のことばをサインで使いこなしていました。

そしてこれは、別に我が家に限った話ではなく、
当時一緒にサインを習っていたベビー達もみんなそうでした。
もちろん、ファーストサインが出るまでが早い子、遅い子、
その子が特に好きなよく使うサインなど、それぞれに個性はあったけれど、
どの子もみんなサインという言語を体得して立派なBaby Signerになりました。

早い!多い!便利!なベビーサイン。

「ベビーサインかぁ・・・教えるのが面倒くさくて無理だ~。
覚えさせるの大変そうなのに、すごいね!」
って、これまで言われる機会が結構ありました。
そっかぁ、そうだよな~と思う。
もちろん、「面倒くさいし無理」「遅かれ早かれいずれしゃべるんだから」
というのも一つの考え方だし、
サインがなければ子供が育たないわけでももちろんないから
サインなんて無理してやる必要はないものです。

でも一度サインのある育児を経験した私から見ると
2人目の赤ちゃん時代も、今まさにサイン期の3人目育児も
「サインはこれから禁止!一切サインなしで子育てしてください」
って言われたら本気で途方に暮れる・・・と思う。
だってちゃんと口で会話できるようになるの、いつ・・・?
『待ち時間』が長すぎる。。。

というのも、サインは口でのおしゃべりより
圧倒的に早く始まり、その言葉の数自体も多い。
要は発達の順番の話なのですが、
上手にお喋り(発音)できるようになるためには、言葉の理解とは別に
「口腔内の発達」を待たないといけないんです。
そして、口腔内の発達よりも「手指を自由に動かす」方が早く発達するので
口ではうまく言えないことも、手なら言える!ということが起きます。

「分かってないからなにも喋らない」んじゃなくて
「喋らないからたぶんまだなにもわかってない」のでもなくて
「分かっててもまだ喋る手段がない」だけ。
つまり、手段さえ与えれば、喋るんです。

大人が「赤ちゃんってこんなもの」思っているより
はるかに高い理解力があって
はるかに豊かな想像力があって
はるかに流暢にことばを紡ぎだすちからがある。
そんな世界を垣間見れることも、便利さだけではない
サインの醍醐味だなぁと感じています。

お読みいただきありがとうございました♬

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この記事を書いた人
ひより

おうち英語ライター。3人の母。
長女0歳の時に始めたおうち英語は10年目。
子どもたち全員をおうちでバイリンガルに育てています。
長女は9歳で英検2級、次女は7歳で準2級を取得。
娘たちの現在の英語レベルは「ハリーポッターの原書を愛読するくらい」。
このブログでは、おうち英語に関する情報・実体験のほか、おうち学習やおうち知育、そして子どもたちの成長などを綴っています。
著書:「4技能をしっかり育てる子ども英語 一生モノの英語力の作り方」Amazonにて発売中。
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