「サインを教えると言葉が遅くなる」は本当か?

英語ベビーサイン
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『ベビーサインをすると言葉が遅くなる』

…ということが
かつて私がベビーサインに出会った
7年前にはわりとよく言われていました。

今はどうなのかなぁ?

今はあの頃よりいろんな部分で
多様性が認められてきた部分があるからなのか

現在もうすぐ2歳になろうとしている
長男さんたの1歳半検診の時、

言葉と共にサインをするさんたをみた
保健師さんには

「…え~~~っと、
これは…
なにか特殊な育児方法をしてるのよね?

あら、
これベビーサインっていうの
うんうん、なるほど。

それでお母さんと

コミュニケーションが色々取れてるなら、
それはそれで続けてもらっていいと思います」

というコメントをいただきました。

なんか
よくわからないけど

「いろんな育児方法で育ててる親がいるけど、
むやみやたらに否定してはいけない」


というお達しがあるのかな?

なんか言うとクレーム来るから言うなよ、という
大人の圧力?配慮?的なものを
うっすら感じたけど・・・笑

でもとにかく
さんたのサインについては
否定されることはありませんでした。

時の流れのせいなのか
たまたま出会った人のタイプが違っただけなのか
定かではありませんが

いちこの時には

「そういうことをしているとね、
手話で話す方が楽だから、
子どもは言葉を喋らなくなるの。
3歳くらいまで全然喋らなくなっちゃう子もいるのよ。

0歳の時は手話が便利だけど

1歳を越えたら言葉が遅れるリスクがあるから、
そういうこともよく考えないとね!」

と、
ものっすごいハッキリ
「子供は言葉を喋らなくなる!」
とほぼほぼ断定した感じで
言われたことがありました。

その時は
「そうだったんですね~」
と言ってその場をやり過ごしたんですが

これは当時
周りでもよく聞く話で
「サインをすると
言葉が遅れるからやめるべき」説
を唱える人が
結構色んなところにいるらしい!
と事前に何度も聞いていたので

「私の前にもついに現れた…!!」

という衝撃が走ったことをよく覚えています。笑

赤ちゃんの成長意欲をなめてはいけない、と思う。

今まで3人を
サイン育児で育ててきた中で思うこととしては、

「サインがあると子供は言葉を喋らなくなる」

というのはどう考えても
子どもの成長のベクトルと合わないな~
と感じます。

何千人の子どもを
サインの有無以外同条件で育てて比較した!
とかではないので

あくまでも私個人の
感覚によるところなのですが、

子どもの本能からあふれ出る
成長への意欲とか未知への好奇心とかって

「○○ができるからもうこっちはいいや」
ってなるようなレベルのものじゃない


と思う。

「サイン与えると
そっちが楽だから喋らなくなるのよ~」


ってのはつまり

「自転車買うとそっちが楽だし早いから
もうわざわざ自力
歩かなくなるよね~」

ってのと同じだと思うんだけど、

それは完全に
成長の止まった大人の理論だよ


と言いたい。

子どもってどんな子も、
寝返りして
お座りして
ハイハイして
歩いて
走って
そのうちジャンプもしだすと思うんだけど

「ハイハイで十分移動可能になりましたから、
自分は歩くのはやめました」


って自らの意思で
ずっと歩かない赤ちゃんいる?!


発達の早い遅いは
個人のペースとしてはあるけど、
やっぱりみんな
歩きたいし走りたいしジャンプしたいよね。

その意欲とか成長って、
大人がどんなに止めようとしたって止められない、
泉のように赤ちゃんの体の奥底から
湧き上がってくる生きるパワー。

それは、
言葉も同じだなって思うんです。

ことばによっては
サインでしか表現できない時期もあるけど

小さい音でも
発音上はなんの形になってないようなものでも、

それでも
サインと共になにか言ってる
ってことがすごく多い。

そんな、
「まったく判別できないレベルの音」
魔法のように
意味を持たせてくれるのがサインだったな

と長女いちこと次女にこの
赤ちゃん時代を振り返ってみても、
今のさんたを見ても、思います。

サインのおかげで
「発語」に満たない言葉でも
子どもの中に
しっかり言葉が育っていることを知れて
私はむしろ
焦りから完全に開放されました。

「ことばの発達」って、
親にとってかなり大きな心配事。

「周りの子は10個くらい単語が言えるのに、
うちの子はパパとママしか言わない…」

とか
本当にそういう悩みは
よく聞く機会のあるものだけど

発音としてはまだまだ
サインの補助なしには聞き取れないレベルでも
サインを使いながら
二語文・三語文を紡ぎだす姿を見て

「ここまで理解してるなら大丈夫」

ってゆったりと発語を待てた。

それは私の精神衛生上、
とても大きかったなと思います。

また、
サインがあったことで
「音」と「ことば」
「もの」と「ことば」の関係性への気づき
わりと3人とも早かったように思います。

「サインのせいで3歳まで喋らなくなる」
って言われたけど、
その因果関係ってたぶん証明できるものじゃなくて

「この子は喋れないんじゃなくて、
サインのせいで喋らないだけなんだ」

って大人が大人側の事情で
「そういうことにしたかった」可能性が
高いんじゃないかなと今も思います。

「喋らない」んじゃなくて
「まだ喋れない」なら

それこそサインがあったからこそ
3歳以前から意思疎通ができたわけで、

それはまさに
サインの恩恵を受けてきたパターン
なのではないかな。

周りを見ても
(私の周りなので限定的な範囲ではあるけれど)
「発語は遅いけど、
サインがあったから我が子とコミュニケーションが取れた」

というパターンは沢山あったけど、

逆に
「サインのせいでうちの子は喋らない子になりました」
というケースは皆無
でした。

もしこれから
サインを取り入れてみようかな?という方が
もし今回の内容のような心配をされているとすれば、
それは本当に心配いらないと思うよ!
とお伝えしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました♬

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この記事を書いた人
ひより

おうち英語ライター。3人の母。
長女0歳の時に始めたおうち英語は10年目。
子どもたち全員をおうちでバイリンガルに育てています。
長女は9歳で英検2級、次女は7歳で準2級を取得。
娘たちの現在の英語レベルは「ハリーポッターの原書を愛読するくらい」。
このブログでは、おうち英語に関する情報・実体験のほか、おうち学習やおうち知育、そして子どもたちの成長などを綴っています。
著書:「4技能をしっかり育てる子ども英語 一生モノの英語力の作り方」Amazonにて発売中。
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